厚生労働省Webサイト(児童虐待相談対応件数の推移)にて、
新しいデータを見ていました。
児童虐待相談件数
前年度比6,888件増の6万6,807件。
毎年増加する一方ですが、今年もさらに過去最高を更新したとのことです。
厚労省が集計し始めた1990年度から、22年連続の増加。
この増加は、一体いつまで続くのでしょうか・・。
映画『誰も知らない』は、1988年に起きた実話<巣鴨子ども置き去り事件>が題材となり、私にとって家族や社会のあり方、愛について、非常に多くのことを考えさせられるものでした。
児童養護施設にいる子ども達はむしろ恵まれているとも言える程、この映画の様に、まだ知らない場所で多くの児童虐待が潜んでいるという現代。
なぜ、児童虐待が起きるのか。
厚労省は「子ども虐待対応の手引き」の中で、以下の4つの要素が揃っているといいます。
(1)多くの親は子ども時代に大人から愛情を受けていなかった
(2)生活にストレス(経済不安や夫婦不和、育児負担など)が
積み重なって危機的状況にある
(3)社会的に孤立し、援助者がいない
(4)親にとって意に添わない子
(望まぬ妊娠・愛着形成阻害・育てにくい子など)
―健やか親子21検討会報告書より
ストレスの果てに起こる虐待は、母親からの「助けて」のサイン。
若年層の母親には、より深く寄り添える機会が今以上に必要だと痛感させられています。